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  • DMO ARTSは「ULTRA004」に参加します。

    2011-10-28 17:42

    2011 年10 月28 日(金)~30 日(日)と、2011 年11 月1 日(火)~3 日(木・祝)まで、ディレクター個人を出展単位とするアートフェアの第4回目、エマージング・ディレクターズ・アートフェア「ULTRA004」がSPIRALで開催されます。

    DMO ARTSは、デイレクター・棟廣敏男のセレクションで、増田好郎、nomoto piro-piro、安瀬英雄の3人の作家による「extraphotograph.」のコンセプトで作品を出品します。
    DMO ARTSの展示はノヴェンバー・サイド、 11 月1日(火)~3 日(木・祝)の3日間です。

    「extraphotograph.」船の軌道を長時間露光によりアブストラクトに表現する作品、広告の文字を全て消し去り描き出す奇妙な街の景色。 タント紙により立体を制作、撮影された人工的な風景。
    今回選定したのはDMO ARTSを代表する3名の現代写真家。
    いずれの作家も、鑑賞者にまず与える印象は「これは写真なのか、絵画か、CGか」(確かにいずれも作業工程においてはある種絵画的でありCG的であるが、しかしそのフォーマットは厳密に写真である)。
    そして同時に鑑賞者は(写真として認識した後)、非常に現代写真らしく作家/作品毎に何かしらの「批評性」も受け取ることが可能 である。
    ところで個人的な見解になるが、いまだ写真という存在は定義上、やはり有史以前から在る絵画というものの前では、赤子も同然であろう。
    が、その赤子が持つ可能性、柔軟性、貪欲性というものを内包する写真という存在はまさに今の複雑な時代性を表現するにむしろ的確な存在なのではないかと感じる。
    そして今回選出した3名の作家は、写真というフォーマットにこだわりつつも、写真臭さを軽やかに超えて、意識する/しないにせよ写真が表現できる「現代性」をみせてくれる。
    タイトルに仮ではあるが非写真「extraphotograph.」と名付けた理由はそこにある。「 今日、あらゆるものは写真になるために存在する」 というスーザン・ソンタグの言葉があるが、写真という媒体を介して3名の作家が炙りだす非リアルであるがゆえのリアルに写してしまった”もの/日常/現代性”を展示表現することを目論む。
    <棟廣敏男>