EXHIBITION
-
森永博志イラストレーション展 「The Age of Masks 2020」
2020. 12. 18 Fri. - 2020. 12. 27 Sun.
13:00〜19:00
北斎が「北斎漫画」で江戸の風俗を記録したように、いまマスクでうめつくされた未曾有の社会を、絵だけがリアルに記録できる。だから、町に出て、高野山にも遥か南の離島にも行き、1000点のマスク画を描いた。一挙に1000点を公開。一目驚愕。アートな驚きがなければアートではない!(森永博志)
朝から晩まですれ違うのはマスクの顔ばかり。すっかり見慣れてしまった新型コロナウイルス感染拡大による新しい日常風景だが、目を凝らせば、マスク姿もいろいろ。作家で編集者の森永博志(70)は「2020年の風俗画譜として残しておきたいね」と日々、マスクピープルを描いていた。目標は1000人、1000態。描かれた作品を会場いっぱいに並べ2020年を締めくくるにふさわしい展覧会を開催。THE STORIES 2Fでは、森永氏が描く別シリーズ「千手画展」も同時開催します。合計2000点、大迫力の展覧会です。なお、会場BGMの選曲は立川直樹氏が友情参加。
[Artist]
森永博志
1950年生まれ、70年よりエディターとなる。田名網敬一をADに迎えた『フォーライフマガジン』、荒俣宏の『帝都物語』を連載した『月刊小説王』を創刊。
86年『原宿ゴールドラッシュ』で作家デビュー。以後、『アイランド・トリップ・ノート』 、3部作『ドロップアウトのえらいひと』、自伝『あの路地をうろついているとき夢見たことは、ほぼ叶えている』、田名網敬一との共著『幻覚より奇なり』他、著書多数刊行。現在は、立川直樹とFM COCOLO『RADIO SHANGRI-LA』のパーソナリティをつとめる。最新の仕事は『山崎眞行玉音放談 天上天下唯我髑髏』
Website http://www.morinaga-hiroshi.com
Twitter @DIAMOND__ROUGH
森永博志イラストレーション展
「The Age of Masks 2020」
2020年12月18日(金)〜27日(日)各週とも金土日開催 13:00〜19:00
会場:中崎町THE STORIES 〒530-0015 大阪府大阪市北区中崎西1丁目7−13
12月18日(金)森永博志氏在廊中、マスク姿のあなたを描きます。
----------------------------------------------
その昔、早春の強風吹き荒れる飛行場から九人乗りの小さなセスナに乗ることに。同乗したのは当時ゴンチチプロモーションを全面プロデュースしていた森永さん。心細くなって席に座ったら、前の席にいた森永さんが笑顔とともにこう言った「サバイバルだよね」。
先端の先端のみに存在する素粒子「森永博志」。だから僕達は本当の意味でサバイバルなこの時代の先端で、素粒子の描くマスクと手を観なければならない。
ゴンザレス三上
----------------------------------------------
僕達に、誰も目をつけない面白いことを感覚的に捉え、やさしく教えてくれる森永さん。
こんな才能もお持ちだったとは!いつも驚かせてくれてありがとうございます。
チチ松村
----------------------------------------------
当たり前の日などない。森永さんといると薄曇りの憂鬱な空でさえ、
果てしない宇宙に続く銀河の入り口に思えてくる。
退屈な日などない。歩けば奇妙な現実が、僕らを迷宮に誘ってくれる。
滑稽で恐ろしいマスク姿の人間たちが、ほら、手招きしている。
ようこそ、未来へ。と。
布袋寅泰
----------------------------------------------
森永さん、個展開催おめでとうございます。
日々僕のところにも絵日記のように送ってくれていました。
今年に入り、この状況の中、いっさいペースを落とすことなく描き続けたそのバイタリティは何処から来るのでしょうか。参ります。
ヤンチャなオジ様の存在、いつも心強く思っております。
また落ち着いたら飲みお願いします。
斉藤和義
----------------------------------------------
森永さんはしなやかな人だ。
そして動物的で、直感的で、快楽主義者だ。
圧倒的な質量の文章や絵は、やはり、圧倒的に饒舌であるが、
実際お会いしてみると、圧倒的に聞き上手だ。
圧倒的に思考しながらも、本能的だ。
YO-KING(真心ブラザーズ)
----------------------------------------------
「僕とM’をサイケデリックなサイモン&ガーファンクル」と形容したのはN氏。
50年来のパートナーM’のナチュラル・ハイぶりには昨今ますます磨きがかかってきたが、今度のマスクの絵は最初に見せられた時から、実にらしいなと思った。
M’ならではのアートな世界をナチュラルな気持ちで楽しんでほしい。
立川直樹
----------------------------------------------
「時代の息づかい」
小さい頃、国語の教師から「見たままを書けばいいのです。上手に書こうと思わなくてもいいです」と諭されたことがある。上手に書こうと思わない、というのはなんとなく納得ができたが、見たまま書ければ苦労はしない、それは難しいから色々考えるのだと思っていた。
さて、今回の森永博志さんの「The Age Of Mask2020」は、「見たままを書け」という言葉を思い出させる。「見たまま」ではなんの面白みもない。森永さんの眼を通し、その瞬時の記憶が紙の上に落ちる。そこには森永さんの視点と思考が入る。マスクの下に隠された本音を感じながら、精神分析者のように絵筆を走らせた作品は、見る側の欲望をたまらなく刺激する。
門上武司
----------------------------------------------
それは未知なる道への予言書。
見る人だなと思っています。いや、見ている人という表現が正しいのかもしれません。
書物にしろ、映画にしろ、写真にしろ、森永博志さんは文章や映像や画像の現前だけでなく、その奥に託されたものを見ます。そして発信されます。吟遊詩人のような冷たい熱狂で、朴訥と、淡々と。
そんな森永さんがマスク姿の人を千人描きました。2020年になって突如として風景を一変させたマスクの群れ。時間とともに見慣れてしまったわたしたち。そのなかで森永さんは何を見て、何に畏怖し、どこに希望を覚えて筆を走らせたのでしょうか?その魂の記録がこの「The Age Of Mask2020」展なのですね。
日本を覆い尽くしたマスクの群れ。それはまるでマスクの巡礼者のよう。我々はどこへ向かうのでしょうか?果たしてメッカはあるのでしょうか?あるとしたらそれはどこ?「The Age Of Mask2020」展を観たあとは、あなたの目に映る、行きと帰りの街の風景は一変することでしょう。その差異や落差に森永さんが見つめていたものがあるのかもしれません。すぐれたアートは、いつも未知なる道への予言書だから。
西林初秋
----------------------------------------------
おじは森永家最大のタブー。僕におじがいるらしいと知ったのは二十歳をすぎた頃だった。その時、祖父が一度だけ、僕に教えてくれたことがある。「博志は、人と違う空気を吸って生きてきた」と。2020年、全ての人が同じように、口と鼻をマスクで塞がれ、同じ空気を吸う自由を禁じられた。誰もが息苦しく感じるこの景色の中、おじはひとり自由を見つけた。口と鼻を塞ぐマスクに穴をあけたり、引きちぎったりすることによって、自由を描こうとするのではない。この景色を丁寧に、そして、丹念に描くことによって、息苦しい景色に風穴を開け、裂け目を作り、人と違う空気を吸うことを教えてくれる。
ANREALAGE
森永邦彦
----------------------------------------------
ご来場の皆様へお願い。
ご来場の際は必ずマスクを着用ください。
入り口での手指消毒のご協力をお願いいたします。
入り口にて検温をさせていただきます。
37.5度以上の発熱が認められた場合、入場をお断りします。
混雑防止のため、入場制限をさせていただく場合がございます。
スタッフの指示に従ってくださいますようお願いいたします。