EXHIBITION

  • 大槻香奈 個展「りぼん解ける」

    2014. 10. 01 Wed. - 2014. 10. 21 Tue.

    この個展は今年1月に東京のhe Artcomplex Center of Tokyoにて開催された個展『生処(しょうじょ)に帰す』の続編になります。
    私は今まで少女と蛹をモチーフに作品を作ってきました。
    『生処に帰す』では、今を生きる人々を蝶の一生に例え、人は成長していく意思さえあれば何度も蛹になって蝶として生まれ変わる事が出来るという事を、新しい希望として表現しました。
    また作品を通して、いわゆる「生と死」だけでは捉えられない人間の生の新たな在り方についてを問いました。
    今回の『りぼん解ける』では、『生処に帰す』で蝶のメタファー(いつか蝶になれるという希望)として描かれていたりぼんのモチーフを解いてみせる事で、希望を手に入れた後どう生きるのかについてを表現しました。
    テクノロジーの発達により、あらゆる目的達成までの時間が徐々にゼロに近付きつつある現代。
    欲望や希望もそれに比例する速度で湧いては消えを繰り返しています。
    この儚い渦の中で私たちはどう生きていくのか、生きていきたいのか、作品を観て何か感じて頂けたのなら幸いに思います。
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    大槻香奈
    
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    オープニング・レセプション
    
    10月4日(土) 18:00~DMOARTS どなたでもご自由に参加いただけます。
    
    【大槻香奈】おおつきかな
    
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    1984年生まれ、京都在住の美術作家。
    少女モチーフを通して主にアクリル画で現代を表現している。
    2007年より活動をスタート。
    内外問わず様々な展覧会に参加し、国内では年に約一度個展を行っている。
    またイラストレーターとしても活躍の場を広げ、今を象徴するイラストレーター150名が集結した「ILLUSTRATION 2014」にも紹介されている。
    2013年には秋吉理香子「暗黒女子」や東浩紀「クリュセの魚」など書籍の装幀画、2014年にはlasahのCDアルバム「I LOVE YOU,」ジャケットを手がけている。