EXHIBITION

  • 下田ひかり個展「ロンリー?ヒーロー」

    2011. 8. 10 Wed. - 2011. 8. 23 Tue.

    ファンタジーに閉じ込められた子どもたち。
    誰でも大人は、自分自身の子どもの頃を引きずりながら生きているだろう。
    多くの場合、子どもの頃は思い出となる。
    けれど、忘れるように、思い出さないように、目を背けてきた子どもの頃の自分も存在しているだろう。
    私たちの現実世界は、大人が目を背けてきた「子どもたちの残骸」でできている。
    大人が目を背けてきた自分自身である子どもは、ファンタジーの中でひっそりと息をしている。
    私達のすぐ側にあって、私達は無意識のうちに見ない振りをしているのだろう。
    大人になれない大人が創り出す現実。
    子どもの頃の自分が閉じ込められたファンタジーの世界。
    ファンタジーに閉じ込められた子どもたちは何を見るだろう。
    私達はそれに気がつくだろうか。
    私は少しでも自分の傍らにあるファンタジーの世界を切り取って、現実世界で表現したいと思っている。
    
     <作家本人によるステートメント>
    下田ひかり1984年長野県生まれ。
    短大卒業後、イラストレーターを目指し、イラストレーション青山塾で2年間学んだ後、2008年より現代アーティストとして活動を開始。
    子どもをモチーフとしながら、現代社会の人々が抱えている問題をテーマにペインティングを制作。
    日本独自の「イラスト」表現をベースに、可愛いさと恐ろしさが同居する世界を展開。
    書籍の装丁に作品が使われるなど、10代、20代の若年層を中心に、ネットを通じて国内外にファンを持つ。2011年4月にニューヨークのFoley Galleryにて個展を開催、好評を博す。
    東京を中心に、個展・グループ展に多数参加。
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