EXHIBITION
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米増由香個展「白昼夢」
2012. 4. 18 Wed. - 2012. 5. 01 Tue.
白昼夢【はくちゅう・む】
日中、目を覚ましたままで空想や想像を夢のように映像として見ること。
夢ごこちが一瞬で終わるサーカスも、
誰もいないパーティーの食卓も、
群れてどこかに飛んでいく鳥も、
それらはしっかりと現実に見えるのだけれど、
見えない想像ができる強い余白を同時に持っています。
想像の必然をよびこむ「白昼夢」の作品を描きました。
大阪在住のアーティスト、米増由香の作品展を開催します。
2000年、京都市立芸術大学の版画科を卒業した米増の作品制作方法は、画用紙に水彩サインペン、ジェッソ、修正液、コラージュの色紙や布など様々な画材で下絵を描き、それを一旦スキャニング。
ペンの滲みなど手描きの風合いを活かしながらフォトショップ上で合成し、ジークレープリント(高級デジタル美術出力)で定着させます。
そこに現れる風景は、確かに目の前に存在していながらも、手を触れることのできない幻影。
全く違う構図の絵を組み合わせたり、複雑なレイヤーを重ねたりする事で生まれる「偶然」なる「必然」が、彼女の作品の魅力となっています。
今回の個展では株式会社グラフィックの協力を得て、彼女が制作したオリジナルデータをテクスチャの違なる数種類の高級用紙に定着させた、高密度のデジタル版画作品を展示販売します。
淡く、そしてどこまでも深い米増の作品世界をお楽しみ下さい。
米増由香【よねます・ゆか】
大阪生まれ2000年、京都市立芸術大学版画学科卒業。
個展やグループ展などで作品発表のかたわら、イラストレーターとして雑誌挿絵、書籍装画、CDジャケット等のイラストレーションを手がける。
第16回 グラフィックアート『ひとつぼ展』入選、挿画を描くコンペティションvol.10 入選ほか。
2000年 個展(大阪・番画廊)
2004年 個展(東京・ピンポイントギャラリー)
2006年 個展「だれかさんの遊園地」(東京・ギャラリーハウスマヤ)
2009年 個展「ひなたの日陰」(東京・ギャラリー澄光)