EXHIBITION

  • 大槻香奈 個展「みんなからのなか+」

    2013. 7. 17 Wed. - 2013. 8. 06 Tue.

    昨年から今に至るまで、
    東日本大震災以降に見出された「希望」から、
    それを叶えるための「覚悟」について考えていた。
    より良い変化が求められる時代の中で、
    私は「自らの意志を持って生まれ変わる」事の
    イメージ化を試みていた。
    そこで「蛹」というひとつの概念を見出した。
    
    地を這う「青虫」と空を舞う「蝶」、その全く異なる
    性質の間には「蛹」という期間が存在する。
    蛹というのはいわば蝶を生むための卵で、本来ならば
    蝶が蛹の状態で産むことが望ましいのだが、蝶には
    その体力がない。
    そのため、一度小さな卵で産んでから青虫として
    孵ってもらい、青虫自身に栄養を摂らせて自らまた
    卵の状態になってもらう事をするのだと考えた。
    
    日本が生まれ変わるイメージと、思春期の少女が
    自らの意思で大人になっていくイメージを
    「蛹」の性質と重ね合わせ、
    決してそれらを自然現象として捉えず、
    人の意思によるものとして作品制作を行った。
    
    社会的、または個人的な事であっても、
    蝶を夢見ながら蛹を生きる私達の為の作品になればと思います。
    
    大槻香奈
    
    イラストレーター / 画家である大槻香奈は、混沌とした時代を
    逞しく生きる生命としての「少女」を描き続け、秘めたる女性性
    や母性を少女のモチーフに込めています。
    今回の個展は、昨年(2012年)にneutron tokyoで開催された
    「みんなからのなか」の巡回展として、新作を交えて行われます。
    SNSを通じて発信されるメッセージや作品が幅広い世代からの
    共感を呼ぶ大槻香奈、久々の大阪での展覧会にご期待下さい。
    
    オープニング・レセプション
    7月20日(土) 18:00-20:00 DMOARTS
    どなたでもご自由に参加いただけます。
    
    フライヤー作品「かみつばめ+」2013年
    910×910mm キャンバスにアクリル、スプレー
    「はな」2013年
    455×333mm ケント紙にアクリル